費用について

<基本的な請求方式>

当事務所は、基本的に、アワリーフィーベース(時間単価)の請求方式です。

時間単価は基本的に一時間3万円です(税別)。
具体的な額の算定に際しては分あたりで計算しています。

但し、英⇒和文の翻訳等については、後述のとおり、ワードカウントでの算定方式も採用しています。

 

時間給がかなり高いとお感じの方もいらっしゃるかと思いますが、専門家の場合、一定の分野を専門とするまでに、多大な時間がかかる一方で、自分が詳しい分野であればあるほど、相談に対する回答を、調査等を要せずに、すぐに出せるようになってしまったりします。

その分野が専門でない弁護士に質問した場合には、調査にかなりの時間がかかるでしょうし、その分野が専門の弁護士に相談してしまった場合にはより短い作業時間で、かつ、より確実な回答が得られるでしょう。

このため、アワリーフィーの多寡よりも、専門性の方が重要というケースもあります。
また、契約書等に対するコメントについても、同様です。英語が得意でない弁護士が3時間かけて読む契約書を30分で読んでしまう弁護士もいる訳です。

 

契約交渉で、英語の会話を半分も聞き取れない弁護士もいる中で、英語をその場で聞き取って同時通訳して、依頼者の意向を確認した上で、即座に反論できる弁護士もいる訳です。

 

後からドラフト等で送ってもらうまで反論できない交渉チームと、その場で、タイムリーに英語で説得的に反論できる交渉チームとで、どちらが余計に交渉時間がかかるでしょうか。交渉時間=コストなのです。しかも、弁護士のコストだけでなく、他の交渉チームの方々のコストの問題もあります。

 

口頭の契約交渉でなく、書面でのドラフトのやりとりで契約交渉を進めていく場合も同様です。英語等で、こちら側の要求の理由を説得的に説明できれば、それだけ、交渉を有利に、かつ、迅速にまとめられる可能性が増えます。

 

自分は、契約書のコメント欄に、比較的、丁寧にコメントの理由を補足する方であると思いますが、丁寧にコメントを入れることで、無駄に何度もドラフトのやりとりをせずに、交渉が進む場合もあるのではないかと思います。

 

丁寧にコメントをいたしますとより作業時間がかかり、コスト面に反映してきてしまいますので、依頼者様のご意向次第なのですが、重要なポイントについては、丁寧な説明をした方がよいというのが自分の経験則です。

 

このように、費用については、①アワリーフィーの高い/低いだけでなく、②どのような案件でどのような弁護士に依頼するか、そして、③どのように依頼するかが大事であるように思います。

 

自分の専門分野は、インターネット/金融(特に決済)/英語の三本柱がメインですが、うまく我々弁護士を選択し、ご活用いただければよいのではないかと思います。

 

 

<翻訳について>

(1)英語⇒日本語の翻訳について

・英語⇒日本語の翻訳についてはワードベース[単語ベース]での翻訳をお受けしております。

・難易度にもよりますが、1ワード、30円が基本的な価格です。

・翻訳対象となる契約が文法的におかしく理解が困難である等、難易度が高い翻訳の場合には、35円と値段をあげさせていただいています。

(例えば、中国企業等、英語を母国語としない企業の英文契約書で時々あるのですが、原文が、英語的にまったくなっていない場合があります。このようなケースでは、英文契約書を読んでも意味が分からないので、このような文書の翻訳はかなり難易度が高く、通常よりかなり時間を要してしまいます。)。

 

・一方、過去の翻訳が色々と流用できたり、英訳の必要性のない部分がかなり含まれていたりする場合は、25円でお受けすることもございます。

(契約ドラフトの第一次ドラフトを翻訳後、最終ドラフトを別途翻訳させていただく場合もありますが、この部分だけを翻訳すればよいというような区切りが明確でない場合、基本的に、契約書全体での文字カウントとなるのが、通常の翻訳事務所のワードカウントの仕方かと思います。文章の一部だけ修正されていても、結局は、文章全体を見直さないといけなかったりするからです。ディスカウントもされないのが通常だと思いますが、当事務所の場合、同じ弁護士が担当するということもあり、ディスカウントさせていただく場合があるということです。)

・基本的には、30円とお考え下さい。

・費用の算定の基礎とするワードカウントは、マイクロソフトWordのワードカウント機能に基づき表示されるWord数をベースにしています。

安価な翻訳業者と比較すると高い部分もあるかと思いますが、海外に8年も居住し、かつ、金融/インターネット事業等にも詳しい法律の専門家が翻訳を行っており、この値段でもニーズがあるため、この値段でサービス提供をさせていただいています。また、後述しますが、契約書へのコメントとあわせた価格ということを考えますと、翻訳事務所/法律事務所に別々に依頼するよりは、価格競争力/品質/スピード的に評価いただける部分もあるのではないかと思います。

 

(2)日本語⇒英語の翻訳について

・他社に提示するために、和文の契約書を、英文の契約書にして欲しいという依頼を受けることもあるのですが、和文の契約書をそのまま翻訳しただけでは、契約書としての体裁をなさないことが多いため、基本的に、アワリーフィーベースでの費用請求とさせていただいています。

例えば、前文(Preamble, Consideration)等の部分を足したり、あるいは、その他の各条項等についても、日本よりは、長めの文言とすることが多いです。これは、文化の違いや、法制度の違いに由来するものです。
また、日本語の契約書では、「甲」/「乙」などとよく用いますが、英文契約書では、「Party A」、 「Party B」などと記載する例をほとんど見ません。
「前項」を「immediately preceding item」などと訳す例も見ますが、ネイティブの方が作成した英文の契約書等でそのような表現は見ません。

参考訳であれば、許容される訳かもしれませんが、英語の契約書を正とするのであれば、いかにも小慣れていない表現 (awkward expression) となってしまいます。一定程度のアドリブと申しますか、意訳をしないと、国際企業の契約書としては、恥ずかしい内容となってしまいます。

意訳や修正をどこまで行うかというのは、訳者の力量にかなりかかっており、難しい部分があるのですが、結局は、依頼者様が、どのような成果物を求めているかを確認し、その意向に沿った翻訳とすることが重要なのではないかと思っています。

そして、英文契約書をドラフト提示する際、多くの依頼者様のご意向としては、単に日本語の契約書を直訳するだけでは足りず、色々と加筆して英文契約書としておかしくない体裁に修正することを望まれるケースが多いように思います。
そこで、当事務所では、基本的に、アワリーフィーベースでの費用請求とさせていただいています。
・もちろん、定型ひな形等の文言を流用したりして、過大な時間がかからないように気を付けていますし、無駄に長い契約文言となり、和訳し直す際にコストがかかりすぎないよう、留意しています。

・なお、翻訳だけで済む場合は、和⇒英の翻訳についても、例外的に、文字カウントベースでの翻訳を行うこともございます。

 

(3)契約等の翻訳+重要なコメント

・契約の翻訳だけでなく、弁護士としての法的アドバイスも欲しいというようなケースもあるかと思います。

・重要と考えられる点をコメントし、契約へのカウンタープロポーザルとして考えられる選択肢等をいくつか提案するという程度の作業であれば、翻訳とあわせて、ワード数ベースの課金方式とするケースもございます。(例:1万ワード[1万単語]の文書で翻訳の単価+5円)

・契約書全体への網羅的なコメントを法律事務所に求めるのはコストが厳しいという案件等もあるかと思います。

※ 契約書本体に修正を入れるということではなく、重要な問題をメールで指摘し、これに対する考えられる対策等を記載してお返しするというものです。

(メリット)
・翻訳事務所に翻訳を依頼した後で、法律事務所にコメントを求めるケースもありますが、別々に発注すれば、時間が余計にかかる傾向が強いのではないでしょうか。翻訳といった場合、1万ワード(A4で10頁程度)の契約書の翻訳を外部翻訳事務所に依頼しますと、1週間は優にかかる場合が多いのではないでしょうか。法律事務所でさらに1週間などとなれば、さらに時間がかかってしまい、迅速な契約交渉に支障等が生じないでしょうか。

・また、翻訳を担当した弁護士が、そのまま契約の検討を行った方が契約の内容を深く理解しているため、より迅速に、かつより的確にアドバイスをできる可能性があるのではないでしょうか。(個人的な経験からすれば、担当弁護士が翻訳もした方が、翻訳をせずに単にコメントだけする案件よりも、確実に深く、契約内容を理解でき、より的確なコメントをできると思っています。なお、パラリーガルに任せきりでなく、実質的に翻訳を直接に実施又は丁寧にチェックする前提です。 )

・小職も、他の翻訳事務所や、他の法律事務所の契約の翻訳を渡されて契約へのコメントを求められることがあるのですが、翻訳を読んでも意味が分からなかったり、誤訳が多く含まれていたりするため、必ず英語の原文を読んで、コメントを入れます。他の事務所の日本語の訳は、先入観となってしまい、まどわされることも多いので、むしろ、見ないようにすらしています。

・皆様にも分かる、ダメな翻訳の典型は、読んでも意味が通じないような翻訳です。原文(=翻訳対象)自体が悪い場合もあるので一概には言えませんが、大体の場合は、翻訳者が意味を理解していないがゆえに、誤訳(又は著しく分かりにくい翻訳)となっているケースが少なくありません。よくある間違いが、関係代名詞(which、that等)が指している部分がおかしかったりというようなミスで、専門用語や契約内容を深く理解していないと、陥ってしまいがちなミスです。
・また、致命的な誤訳の例として、例えば、クレジットに関する業務提携契約の中で、クレジットをLoan(貸金)と法律事務所が誤訳しているケース等もあります。「Loan」として契約をしてしまえば、貸金業法の適用となってしまうのであり、致命的です。稟議等のために、翻訳し直し等となれば、翻訳費用も二重にかかってしまいますし、誤訳をベースとして、契約の検討を行っても、稟議等の意味が大幅に失われてしまいます。留学帰りで英語がやや得意な弁護士というだけでは足りず、その分野での専門性までないと、大きな落とし穴に落ちてしまうことがあります。(この点は、小職自身も気をつけていることでございます。)

・あまりに翻訳がひどい場合は、結局は、小職が翻訳をし直すというケースがあり、そういうケースがあったご依頼者様は、翻訳と契約書へのコメントを別々の事務所に依頼するということをしなくなる傾向があるように感じます。

・翻訳だけを見れば、翻訳事務所に依頼した方が安いケースでも、翻訳事務所の費用と法律事務所の費用を合算した場合、一緒にご依頼いただいた方が得というケースは少なくないのではないでしょうか。


 (4)契約等の翻訳 + それ以外の作業(コメント作業/契約交渉への同席/ミーティング等)

契約の翻訳については(1)/(2)で記載の課金方式とし、コメント作業/契約交渉等についてはアワリ―フィーベースでの請求とするのが当事務所の基本的な課金方式です。

さて、契約書のドラフト等のやり取りは、何回も発生する可能性があり、案件によって作業量が変わってきます。
また、契約の完成度が高ければコメントが不要となる反面、契約の内容について大幅な契約交渉等が必要となれば、何度も、ドラフトのやり取りが発生するため、作業量が確定できず、アワリ―フィーベースでの請求とさせていただいています。また、契約書の本文にコメントを入れるだけでなく、コメントの理由を、コメント欄(欄外の吹き出しコメント)に挿入するケースも多いですが、どれだけ丁寧に説明した方がよいかによっても、作業量がかなり変わってきます。

 

<依頼の際の工夫>
コストとして安くはありませんので、依頼者の皆様にとって外部法律事務所の利用の必要性の高い案件をご依頼いただけき、また、ご依頼方法を、工夫いただくと、コストを節約出来る部分があるかと思います。

ご質問によっては、電話等をいただき、数分程度で終わるものもあります。

事実関係を整理し、まとめた上で、ご質問をメールの形でいただくこともございます。

また、小職が定期的にお伺いし、質問をまとめていただくことにより、効率化を図っていらっしゃるケースもございます。

なお、多大な作業を要する仕事については、メールだけでなく、ミーティング又は電話等で簡単に案件の内容をご説明いただけますと、効果的・迅速に作業を進めやすいケースが多いです。

色々とご工夫いただくことにより、効率的にこちら側で作業ができれば、アワリーフィーにより生じるコストを削減できます。

(5分で終わってしまうような案件もあるのですが、)
効率的に案件をさばき、色々な案件でお手伝いできれば、自分にとっても、喜びです。

 

※ このページの費用は税別表示です。